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環境コラム 日本一でもビールかけができない?~仙台市の環境条例~

球団創設5年「寄せ集めチーム」とまで言われた東北楽天イーグルス。名将野村監督の元、エース岩隈投手、「神の子マー君」こと田中投手などの活躍により、下位に沈んでいたチームは見事シーズン2位。クライマックスシリーズにまで登りつめた。残念ながらシリーズ1位の日本ハムに敗れたものの、誰もが一時「日本シリーズ進出か?さらには日本一か?」と期待を膨らませた。しかし、この「楽天日本一」にある重大な問題が発覚してしまった。

プロ野球で「優勝」と言えばもちろんビールかけ。ところが楽天の本拠地である仙台市ではこのビールかけができないということだ。一体どういうことなのか、いままで優勝してきたチームは必ずビールかけをおこない、歓喜の美酒に酔う。何故楽天だけが、ビールかけができないという問題に遭遇しているのだろうか。

その答えは仙台市の他とは基準が厳しい「環境条例」にあった。同市の条例が他の自治体よりも排水の基準を厳しく設定しているため、大量のビールを流すと条例違反になるということだ。

大部分の自治体の下水道条例には、通称「50トン以上ルール」と言われる基準が設けられている。1日につき50トン以上の汚水・雨水を排水する事業体に対し、排水の水質に条件を設けている同ルール。

しかし、仙台市では50トン以下でも厳しい水質基準は残されたまま。そこで、基準値比の約135倍もの“汚染度”を持つビールをかけまくって排水し続ける「ビールかけ」に待ったが掛けられた。

まさか、楽天の大躍進から、排水問題について考えさせられることになるとは。しかし、野村監督が基礎を築きあげた楽天。来年、再来年と「歓喜の瞬間」は近い将来必ずや訪れる。球団としては行政と交渉を続けているようであるが・・・

この騒動を機会に、特例を作ってもらったり基準を下げてもらうのではなく、他球団も含めてもう一度排水について考えてみてはどうだろうか。ビールかけをやめた方がいいとは言わない。その排水を いかに処理して、環境への負荷を下げるかが今後の課題だ。